鍛冶職人大久保さんの泊鉈
朝日町唯一の鍛冶職人、大久保さんの「泊舵」
鉈を収めるサルナシで編んだ鉈鞘も、今では貴重なものとなりました。
大久保さんの作業場。
使い込まれた道具たちが並んでいます。
写真の銑(セン)と呼ばれる道具とヤスリを使って、刃を削り出しています。
一度焼きを入れた堅い鋼を削っていく…。
今年で82歳とは思えない力強さ。
職人歴67年。
積み重ねてきた職人の技、その重みを感じます。
泊鉈の先端の突起はトンビと呼ばれ、
ゆるやかなカーブを描いた刃の形状がとても美しく、
その使い勝手の良さでも評価が高い泊鉈。
これからさらに焼きを入れ、
グラインダーで刃を磨き…まだまだ長い工程が続きます。
県内でも希少となった鍛冶屋さん。
春を迎え、県内外から農作業に使う鍬や鋤などの修理依頼が持ち込まれてきます。
頑丈でその土地に合わせて作られた昔ながらの道具たち。
「昔ながらのものを大切に使ってくれる人がこうして訪ねて来てくれる限り、
鍛冶屋をやめるわけにはいかないよ。」
『生涯現役』
職人として、ただひたすらにその道を歩む。
「この人に会いたい!」朝日町のすてきな宝。
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