小川河口にサケ里帰り
秋の便り。
今年も、小川の河口にサケが少しずつ帰って来ています。
ヤナ場の辺りに見える黒い魚影がサケです。
サケは、3~5年かけてベーリング海⇔アラスカ湾の南北移動を繰り返しながら成魚となり、
産卵のため自分が生まれたふるさとの川へと帰って来ます。
朝日内水面漁業協同組合が、小川河口で人工ふ化放流に取り組んでいますが、
回帰率は、1,000尾のうち3尾の0.03%!
鼻の先がやさしいのがメス。
鼻の先がぐっとカギ状になっているのがオス。
オスは、メスを奪い合って戦うため、鋭い牙も生えています。
バシャバシャ水しぶきを上げながら登ってくるサケの姿が、
とてもたくましく感じます。
サケ漁は、ヤナ場を設置し上流へサケが上るのを止めて、
川の端から端まで広げた網を下流へ歩きながら曳いて、
下流側からもサケを追い込んで捕まえます。
捕まえたらすぐさま、
オス・メス、鮮度などサケの状態を見極め分別します。
メスの卵が熟成してきたら、採卵・受精を行いますが、
もうしばらくかかりそうとのこと。
この日は、燻製を作るためにオスを三枚に下ろす作業もされていました。
そして、昨年からはじまった、サケ有効利用調査。
通常は、川でのサケ釣りは年中禁止されているのですが、
小川では、特別に県から許可を得て、サケを釣り上げることができます!
予約制なのですが口コミで広がり、
今年は、800人のお申し込みがあり当選300名で2.6倍と大人気!
来年、ぜひお申し込みください。
▼詳しくは、朝日内水面漁協HP
http://www.asahinaisuimen.jp/
早速、地元の小学生が、
社会科の水産業の授業で、地域の漁業を学ぼうと見学に来られました。
調査員の釣り人に、がんばれがんばれー!すごい!と声援が飛びます。
エサは、イカやサンマの切り身を赤く色づけたもの。
メスは、孵化放流のために漁協に渡してもらいますが、
オスは、3尾までお持ち帰りできます。
釣り上げたサケは、組合長自ら3枚に下ろしてくださるサービス付き!
今年は、まだまだ上ってくる数が少ないそうですが、
これから増えていくことを期待しています!
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